「天切り松闇がたり 目細の安吉」
作・浅田次郎
語り:杉浦悦子(劇団青年座)
現代語り 素の会
2023年11月公開収録
【浅田次郎】#1「天切り松闇がたり 闇の花道」
【浅田次郎】#2「天切り松闇がたり 槍の小輔」
【浅田次郎】#3「天切り松闇がたり 百万石の甍」
【浅田次郎】#4「天切り松闇がたり 白縫花魁」
【浅田次郎】#5「天切り松闇がたり 衣紋坂から」
【今回の作品の配信公開につきまして】
今回の作品は公演・公開につきまして著作権の許諾をいただいておりますが、期限付きの許諾のため期間限定で公開させていただきます。
【★お知らせ★】
2023年11月期公演の模様を順次アップしていきます。
動画アップ予定
◙11月19日15時 泉鏡花「栃の実」 語り:松本潤子
◙11月26日15時 山本周五郎 周五郎少年文庫より「特急第七号」語り:山口晃
◙12月3日15時 浅田次郎「天切り松闇がたり 目細の安吉」
語り:杉浦悦子
次回の素の会公演は 2024年3月を予定しております。
是非会場にも足をお運びください。
◆◆◆当日パンフレットより◆◆◆
○天切り松闇がたり→東京は下谷生まれの村田松蔵翁。江戸より伝わる夜盗の華、屋根を切って館に忍び込み、お宝を頂戴するという「天切り」の技を受け継ぐ盗人で、人呼んで「天切り松」の異名をとる。 生まれは明治も末の42年。激動の大正、昭和を生き抜いて現代、藍染の単衣に股引という渋い身なりで、夜の留置場や警察署にふらりと現れて、大正・昭和の帝都東京にその名を馳せた、江戸っ子義賊「目細の安吉」一家(説教寅、黄不動の栄治、書生常、振袖お紺)の粋でいなせな怪盗ぶりを語って聞かせる闇がたり。 松蔵翁の職人芸 〝六尺四方から先へは届かねぇ” っていう夜盗の声音、江戸弁で話す闇がたりに、聞き入る留置人も看守も警察署長も、「次はどうなる?」と夢中になっていく。
○目細の安→抜け弁天の安吉 。本名 杉本安吉。 目細一家の題目。盗賊のイメージからはかけ離れた紳士。 「中抜き」の名人で、「目細の安に中抜きをかけられた」となればこれはめでたいと祝儀がとびかう。江戸っ子に絶大な人気。 技の見事さもあるが、義理を重んじ、損得ぬきで弱きを助ける?気。 仕立て屋一門を束ねる銀次親分が明治42年の大検挙で捕まったあと、 官憲と親分衆から銀次の跡目と推されるが、それを断り、手
下5人を連れて、銀次を裏切った一門と決別する。唯一最後まで銀次親分への恩を守り通した男。
○仕立屋 銀次→したてや ぎんじ、1866年5月1日〈慶応2年3月17~ 没年不明。明治時代の東京のスリの親分。本名は富田銀蔵。和服の仕立て職人だったが、内妻の父親がスリの親分であったことからその跡目を継いだ。全盛期には手下のスリを約250名抱え、弁護士も数名雇うほどで、その贅沢な暮らしぶりから明治後期には日本一のスリ一味の大親分として知られた。明治末期に逮捕され、大正時代に出所したが、昭和に入ってから再びスリを働き、再逮捕された。
銀次は赤十字に寄付をし、日暮里村の村会議員になる一方で、関西地方のスリとも盗品をさばき合うような互助会的な一大闇ルートを開発し、仲間の交流のための待合を開いて芸妓出張所を営業するなど、巨大な犯罪組織を形成していた。
○美しき天然→(うつくしきてんねん)は、佐世保海軍第三代軍楽長の田中穂積作曲、武島羽衣作詞の唱歌。1902年(明治35年)完成。ワルツのテンポでと楽譜に表示されていることから、日本初のワルツとされる。天然の美(てんねんのび)とも。作曲年の明治35年唱歌教科書?昭和24年まで、学校教科書に。 この曲は、女学校の愛唱歌として地元では長らく親しまれたが、広く一般に知れ渡ったのはかなり後のことである。活動写真の伴奏や、サーカスやチンドン屋のジンタとして演奏されたことで、この曲が有名になった。中山晋平は『船頭小唄』で、古賀政男は『サーカスの唄』『影を慕いて』『悲しい酒』でメロディーをほぼ流用しており、日本の歌謡曲のルーツであるともいえる。この曲は当時の猟奇殺人野口男三郎事件にちなんだ替え歌『夜半の追憶 (男三郎の歌)』が、1906年から1907年にかけて流行した。歌詞は三部作形式で、長さは437行にもなり、ぶっ通しで歌唱しても1時間かかった。
○凌雲閣→りょううんかくは、明治時代に東京と大阪に建てられた眺望用の高層建築物。東京の凌雲閣は、1890年竣工の高さ52m・12階建て、
大阪の凌雲閣は、1889年竣工の高さ39m・9階建てだった。明治20年代に高所からの眺めを売り物にした望楼建築がブームとなり、富士山縦覧場(東京浅草、1887年)、眺望閣(大阪日本橋、1888年)に続いて、大阪と東京に相次いで同じ「凌雲閣」と名付けられた眺望塔が建てられた。 東京の浅草凌雲閣は、浅草公園に建てられた12階建ての展望塔。 当時の
日本で最も高い建築物であったが、1923年(大正12年)の関東大震災で半壊し、解体された。名称は「雲を凌ぐほど高い」ことを意味する。日本初の電動式エレベーターを備え、「十二階」という名でも知られてい
る。
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演出:山口あきら
スタッフ:福田寛・南和恵・芳藤克彦 ・岩崎恭丈・スタジオアキラ・少年ギ曲団
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5件のコメント
今回も長時間の語りをありがとうございました。
いつもそうですが、聞き終わると「あっという間」に過ぎてしまい、いつまでも聞いていたいものです。
また、安吉親分のクールな語りはうっとりと聞き入ってしまいます。
私もクールな安吉親分の子分になりたいものです。
お気いただきましてありがとうございます。脊柱菅狭窄症と首下がり症のため、やはり、変な態勢ですね。すみません。目細の安吉親分は、本当にダンディで素敵ですね。もう少し艶のある声がよいですね😓
お気→お聴き
相変わらずおげんきで、夢中できかせていただきました
人物の、1人ひとりが、生き返って来たような懐かしさでした
いつもご視聴いただきまして、ありがとうございます。また、コメント、嬉しく拝読致しました。そう云えば「天切り松」は、半年ぶりでした。浅田次郎先生の筆になる「天切り松」の登場人物は、どんな俳優さんが演じてもピンと来ません。自分で想像する安吉親分が一番素敵です。
すみません、お聴き下さる皆様以上に、私が嬉しく語らせていただいている感じです…(汗)
来年もどうぞよろしくお願い致します。