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10人組のK-POPボーイズグループ n.SSign(エンサイン)が11月29日に、シングル「NEW STAR」で日本デビューした。韓国のオーディション番組「青春スター」を勝ち抜いた精鋭で、韓国、日本、台湾、アメリカ、オーストラリアの5つの国と地域のメンバーで構成されている。K-POP史上初の日本人リーダー、カズタ(25)に、エンサインと自身についてインタビューした。

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 エンサインは11月11、12日に、東京・有明アリーナで計3回のコンサートを行った。日本での正式デビュー前だったが、計2万4000人が詰めかけた。日本デビュー曲「NEW STAR」も初披露した。

 「NEW STAR」は日本語のオリジナル曲で、届かない夢はない、手を伸ばせ、と歌う希望に満ちた青春歌だ。それはエンサイン自身へのメッセージでもあり、必ず「新しい星(スター)」になると誓う。K-POP特有の切れのいいパフォーマンスでも、ファンを魅了した。

 リーダーのカズタは沖縄出身で、K-POPのグループ史上初の日本人リーダーだ。ラッパーのロビンやソンユンを始め、日本語を話せるメンバーも多い。ファンとのコミュニケーションに不安はない。カズタは「韓国と日本でまずは名前を広めて、エディの母国のアメリカやロビンのオーストラリアにも進出して、グローバルに知ってもらいたい」と夢を膨らませる。

 そのカズタはボーカルを目指して、18歳からエンターテイナーを育成するEXPGの沖縄校で学んだ。途中で韓国の7人組アイドルグループBTSに衝撃を受け、ダンスも始めた。そして日本で、ではなく、K-POPのアイドルになりたいと決意した。「BTSはもちろん、K-POPは完璧じゃないですか。歌、ダンスはもちろん、語学も表情管理も。日本には日本の良さがあると思いますが、K-POPの魅力が僕の心に突き刺さったんです」。

 SNSを通じて韓国の事務所に入り、21歳の時に渡韓した。韓国語はまったく話せなかった。「誰とも会話できず、すぐホームシックになりました(笑い)」。デビューを目指したレッスン後、深夜まで毎日、言葉を勉強した。「日本の漢字ドリルのように、何度も書きました。覚えた言葉をその日すぐに使いました。通じるとうれしくて、もっと使おうって」。オーディション番組「青春スター」では、審査員が「言葉、完璧!」と驚いた。

 レッスンだけでなく、視線や指先などの動きも自主練習した。鏡の前に携帯電話を置いて動画を撮影しチェックした。その努力で、オーディションをトップで通過。K-POP初の日本人リーダーとなった。5つの国と地域のメンバーをまとめる。「笑いの文化が違ったりしますが、逆にそういうのが楽しいです。みんな支えてくれます」。

 エンサインの熱心なファンは「コスモ(COSMO=宇宙)」と呼ばれる。ステージでメンバーは「コスモの皆さんに会えて、うれしい」などと言う。星座の連結を意味するエンサインには「星を集めると星座になり、星座をつなげると宇宙ができるように、僕らとコスモがつながれば無限の力が発揮できる」という意味も込められている。カズタは「韓国、日本はもちろん、世界のコスモに出会いたいです」と話した。

 有明アリーナ直後の13日に、第74回NHK紅白歌合戦の出場者が発表された。Stray Kids、SEVENTEENなど、K-POPグループが名を連ねた。カズタは「出る先輩を見ると素晴らしい方々ばかりなので、僕らも頑張らないとと思います」と気を引き締めた。エンサインが「NEW STAR」として躍進しそうだ。

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